【名古屋案内】夢とせつなさを探して(栄と実家編1)

夢とせつなさを探してタイトル 栄編 名古屋探索

※この記事は2015年5月に発行した私のフリーペーパー『yumetuna(ユメツナ)』のコンテンツです。最近行ったものではないので、ご了承ください。

栄と実家編の前半です

フリーペーパー「yumetuna(ユメツナ)」の編集長です。

このフリーペーパーのテーマを『夢』と『せつなさ』にした張本人としての責任感から、この『夢』と『せつなさ』について、何かちゃんと考えないといけないと急に思い立ちました。(急にって…)

とりあえず辞書で言葉を引いてみましたが、うーん、まあ、そうか。とうなずいたものの、どうも腹落ちしない。

言葉が実体験を伴わない、過去の経験と合致していないからでしょうか。

こう、もっと生々しく体感するには、、、

そうだ、これはもう街へ繰り出すしかない!ってことで、急遽お出かけの準備を始めることに。

 

出かける前に切なさを発見

そういえば私、出かけるときに忘れ物が多いんです。よく忘れるのはその日限定で必要な物ですね。病院行く時に診察券を忘れるとか、電気屋さん行く時にポイントカードを忘れるとか。知り合いの出産祝いにお宅訪問したのに、肝心のお祝い品を持っていくのを忘れたこともありました。

今回は『夢』と『せつなさ』を探しにいくということで、とりあえずはっきりと必要なものは浮かびませんが(これが忘れ物しちゃう原因では!?)、発見したものを写真に収めようと、デジカメをカバンに入れました。

実はカメラというものが苦手で、持ってないのでわざわざ借りたものです(あれ、急に思い立ったんじゃ?)。

では出発、とマンションの玄関を出たところで、さっそく発見。

どう見てもゴミ箱

ゴミ箱なのに、「ゴミ箱ではありません」なんてふたに書かれています。おお、これは『せつない』のでは? 

「私は人間じゃないです」って背中に張り紙を貼られている自分を想像してしまいました。貼られていることに気付きながら、目的もなくトボトボと歩く自分。泣きそうです。これは期待の持てる始まりでしょう。

ちなみにこのゴミ箱は、郵便受けに大量に放り込まれるチラシを入れるもののようです。

 

誰もいない公園

次に、私の嗅覚が公園には何かあるのではないかと、嗅ぎ付けます。そこで近所の公園に行ってみることに。

一番近くにある公園は、周囲を高い土手に囲われた公園なのですが、休日ですが、誰もいません。使われない遊具にはどこか『せつなさ』を感じますね。

私にも子供時代がありまして、もちろんとっても可愛らしい子供だった(?)のですが、公園では延々とシーソーをやっていましたね。あと、砂場で穴を掘って何かを埋めたり、掘り出したり。

そうだ、公園の近くの駄菓子屋さんで、瓶のコーラを買って、そのふたを集めていました。ふたの裏にスーパーカーのイラストが書かれていて、それを集めてみんなで見せ合ったり、交換したり。イラストがふたの中心からずれてプリントされていると価値があるとか、そんなのもありました。

私は炭酸が苦手で、コーラを飲むのがとても苦痛だったのを急に思い出しました。

 

地下鉄へ乗る

まあ、次へ行ってみましょう。やや唐突ですが、地下鉄に乗ってみます。

平針(ひらばり)駅

昨年秋より私、仕事の勤務地が変わって、バスと地下鉄で通勤しています。私がいる名古屋では地下鉄が交通機関の中心ですね。だいたいのところに行けるのではないでしょうか(むしろ他の手段がない)。

経験上、公共交通機関には『せつなさ』が詰まっているはずです。やっぱり多くの人が利用していますから。

例えば私は、ご年配の方が地下鉄に乗っていると、もうそれだけでなんだかせつない気持ちになります。

年配の方の姿格好から勝手にその方の状況を想像して、子供やお孫さんに何か美味しい物を食べさせてあげたいとデパ地下にお菓子を買いに行くのではないかとか、週に1回だけのお友達だちとのお食事会におめかしして向かうところなのではないかとか。

実際は宝くじを買いにいくとか、パチンコに行くとかそんなのかもしれませんけどね。(プライバシー保護の観点から、写真はありません)

 

栄(さかえ)へ向かう

せっかくですから街の中心へ向かってみます。名古屋の中心は栄(さかえ)というところです。

2015年のテレビ塔

中心部は南北に細長く公園になっていまして、テレビ塔があったり、その近くには松坂屋や丸栄、パルコなどのデパートが並んでいます。

ちなみに私は買い物で街に出るのが苦手でして、特に服なんて、お店に入るだけで緊張して、いろんな言い訳(買い物の理由)を想定しながら、店内を回ることになってしまいます。ああ、せつない(せつなくはないか)。

しかしさすがに人がたくさんいますね。しかしこんなに人が多いのに、誰一人私を知る者はいない。もしかしたら知り合いが近くにいるかもしれませんが、いてもきっと私のことなんか知らんぷり。ああ、人は結局、孤独な生き物なのでしょう(遠くを見つめ少し放心)。

 

一人カラオケはせつないか

いかん、いかん。そう言えば、以前から気になっていたものがありました。それは、一人カラオケ

街中にもあるのでしょうか。どれくらいの人が一人カラオケを体験したことがあるのかは気になります。でも危険なので私は行きません。もし行ったら何を歌うかなあと考えたことがありまして、そのとき最初に浮かんだのが、Bank Bandの「糸」って曲。元は中島みゆきさんですね。

「縦の糸はあなた~ 横の糸はわたし~」って歌っている自分は今ひとり~。つまり縦の糸だけ~、それはつまりずっと布を織ることはできない~。おお、これはせつない(泣)。他にもせつなくなりそうな曲を次々入れて、号泣して店を出る。涙の跡がついた顔を見られるのが恥ずかしいので行きません(ほんとうは行ってみたいのですが)。

カラオケも今は色々な機能やサービスがあるんでしょうね。カラオケでオーディションができて、そこから歌手になれるなんてことも聞いたことがあります。実際に歌手になった方がいるのでしょうか? いつかは歌手になれるかもっていうのは、なんだか『夢』がありますね。おっと、やっと『夢』が出てきました。

そういえば、見つかるのは『せつなさ』ばかりでしたので、意識して『夢』も探さないと。

夢が見つからない編集長

(次回へ続く)

※この記事は2015年5月に発行した私のフリーペーパー『yumetuna(ユメツナ)』のコンテンツです。最近行ったものではないので、ご了承ください。昨年今回紹介した栄のテレビ塔のあたりはリニューアルされていて、オシャレなお店もできているようです。コロナが落ち着いたら行ってみようと思っています。