【名古屋探索】夢とせつなさを探して(覚王山編2)

名古屋探索

※この記事は2018年6月に発行した私のフリーペーパー『yumetuna(ユメツナ)vol.5』のコンテンツです。最近行った内容ではないので、ご了承ください。

前回の記事はこちら。

仲間に会いに覚王山祭りの出店へ戻る

私の仲間がハンドメイドマーケットに出ていると聞いていたので、出店の方へ戻ります。

イラストレーターで、デザイナーで、カラーセラピーもやり、バンドもやるというパワフルな人、七岡美紀さんです。

良い影響をもらえる大切な仲間のひとり。

昨日は、風が凄くて、作品が飛んでいったので、今日は少なめなの、と言っていました(飛んで無くなった、という意味ではありません)。

帰る前のせつない事件

参道から外れたところにも、雑貨屋さんやカフェがあったなあと思い出しながら、少し歩いてみました。

昔よく行っていた、覚王山アパート(作家さんの作品がたくさんあります)も寄ってみました。

覚王山は、なんとなくぷらりぷらりと歩きたくなるところですね。

さて、そろそろ帰ろうかと、再び参道に戻りました。

帰る前に何か食べようと思い立ったからです。

通りには、ソーセージやチキン、ケバブやハンバーガーなど、多国籍な雰囲気の屋台が並んでいました。みたらし団子のような日本的な屋台もあります。

せっかくだから美味しいものを食べたいなと、参道を下りながら一店ずつ見て、入り口まで来たところで引き返し、また反対側のお店を一店ずつ見ていきます。

美味しいものがたくさん見つかります。ただし、人が並んでいるところはあきらめます。

私、行列に並ぶのが苦手なのです。例えば美味しいラーメン屋さんがあったとしても、いつも行列になっているお店には行く気がしません。

逆に次に目に入ってきたのは、まったく人が集まっていないお店です。

たまたまかもしれませんが、そこだけぽっかりと人の姿がありません。せっかくお金を払ってお店を出しているのに、まったく売れないなんて、自分がお店を出している人だとしたら、とても寂しいでしょうね。

このままだと出店代も出ないなあ、仕入れ代もけっこうかかっているし、今日の晩ごはんのおかず買えないなあ、どうしよう……、ああ、なんてせつないのでしょう(まったく勝手な想像ですけど)。

よし、せっかくだから、そういうお店で何か買った方が、お店の人に喜んでもらえるからいいのではと考えます。

その一方、きっと美味しくないから人が寄っていないんだ、美味しくないのは嫌だなあ。

それに私ひとりが買ったからと言って、根本的な解決にはならず、いやヘタに私が買ったせいで、お店の人に何かしらの期待感を持続させてしまう恐れも出てしまう、それはその人のためになるわけじゃないな、そんなこんなのあれやこれやを、歩きながら考えて悩んでしまいました(まったくもって要らぬ思考)。

そして最終的には、非常に無難なホットコーヒーを買って帰ったのでした。

このような思考のやり取りに時間を取られ、結局考えたことのほとんどは実行されず、家に帰ってから、しまったなー、なんてなることが多いのです、私。

夢とせつなさを探しに行ったのに、自分自身の不毛な妄想と達成感のなさに愕然としたのでした。

今回はここまでです。

読んでいただきありがとうございました。