ストーリー展開が突然で、何何何?と理解が追いついていかなくなります。キャラクターも強烈でとにかく驚きの連続です。宝くじで当たったスポーツカーがかっこいいですよ。
スズキコージさんの『おばけドライブ』のストーリー
ヘイザくん(男の子)は、ある日、だんご坂下のタバコ屋で、おばけ宝くじを一枚買います。すると、一等賞のスポーツカーが当たります。
すぐにガールフレンドのカアコさんとドライブに出かけます。
途中ヒッチハイクをしていた、おおぜいの小学生を乗せるのですが、実はその小学生はおばけだったのです。その後、鬼が出たりカッパが出たり、大変なドライブになってしまいます。
いきなりおばけの世界へ飛び込みます
最初に主人公のヘイザくんが、目を覚ましてからすぐ宝くじを買うというところから、意味がわかりません。
なぜ、起きてすぐ? なぜおばけ宝くじ? なぜ一枚?
とツッコミどころが満載です。
そして、すぐスポーツカーが当たります。
すごいんですが、このスポーツカーはとても変な形。座席のところは瓦屋根になっていて、お城でいうしゃちほこがつく部分に骸骨がついています。
スポーツカーというより霊柩車です。
そこから、ガールフレンドとドライブに行くのですが、あれ子供じゃなかったの?と運転する姿を見て考えてしまいます。
でも、見た目は子供なので、子供が運転できる世界なのかもしれません。
その後ヒッチハイクしている小学生を乗せます(小学生はかわいいです)
ここからがこの絵本のとんでもないところです。
乗せた小学生たちは実はおばけだったり、途中で立ち寄るお茶屋さんには、鬼がバスツアーで乗り付けたり、カッパが出てきたり。
もうツッコむどころではなく、口が開いたまま閉じない感じになります。
スズキコージさんの絵もぶっ飛んでいます。なんせ出てくるのが、この世の生き物とかじゃなないですから。
そもそもスズキコージ さんの描く生き物は、どれも爆裂気味ですが、この絵本に出て切るおばけや鬼やカッパは強烈です。
これはもう、浴びるようにこの絵本を体感してほしいです。
ヘイザくんは年齢不詳
やっぱり気になっているのは、主人公のヘイザくん。
子供だと思うのですが、ガールフレンドがいたり、車を運転したり、もしかして大人なのかも?と悩みます。
まあ、この絵本の世界で、そこを悩むのも変な気はしますね。
まあ、ほっておきましょう。
車の運転で思い出したのですが、免許を取って最初に乗ったのは、おやじからお下がりでもらった、トヨタのマークⅡという車です。
親父はタクシーの運転手だったので、お下がりのマークⅡもタクシー仕様でした。
何が違うかというと、燃料がガソリンではなく、LPガスだったこと。普通のガソリンスタンドでは、LPガスは扱っていなくて、タクシーの人が行く、LPガスを扱っているところへ給油に行ってました。
ただ遠くに旅行に行くときは困りましたね。今のようにスマホで検索とかできない時代でしたので、地元のタクシー運転手の方に聞いて、給油してました。
あと、お下がりマークⅡは、後席ドアに自動ドアがついてました。学生時代の仲間を乗せるときに、驚かせてましたが、実際は、ちょっと恥ずかしかったですね。
ワイパーが窓枠の範囲を超えて(枠からロビ出して)しまった事件も思い出しました。(バンドの仲間を乗せていて大騒ぎになったなあ)
すいません、脱線してしまいましたね。
この絵本、最後のページに謎が仕掛けられています。見た方がいたら、どう解釈するのか、ご意見をいただきたいです。
※スズキコージさんの本は、廃版になっていたり中古で高額販売されている場合がありますので、ご注意ください。
スズキコージ 作
出版社:ビリケン出版
発売日: 2003/8/1
本のサイズ:25.5×21.8(たて×よこ)
ページ数:32ページ
価格:1,600円(購入時の価格です)
主人公:ヘイザくん(男の子)
登場人物:ヘイザくんの彼女、タバコ屋の人、街の人、子供たち(おばけ含む)
登場動物:ネコ、トリ、ウシ、ヒツジ、カエル、魚登場生き物?:おばけ、鬼、カッパ