この絵本の主人公の顔がどうしても好きになれないので、みなさんにもオススメしません(笑)。でも、お話は面白いですよ。
スズキコージさんの『たこやはちべえりゅうぐうのたび』のストーリー
たこやはちべえは、きゅうしゅうからおおさかへ向かう船の上で財布を海に落としてしまいます。はちべえは、すぐに自分が商売で買った、おおきなガラスの壺に入って、海に飛び込みます。海に沈んで行く途中で意識を失ってしまうはちべえが、目を覚ますと竜宮城にいました。あの竜宮城です。お姫様に浦島太郎と間違えられるけど、すぐにバレてしまい・・・。
昔ばなしのお隣にあるお話でしょうか
とつぜん現れる竜宮城に、あれえとびっくりします。
絵本のたいとるに「りゅうぐうのたび」とあるのですが、最初に読んだときは、そのことに気づかず、竜宮城が出てきて、びっくりしました。
主人公のたこやはちべえは、自慢したがりで、がめつい、いやしい感じの男でして、竜宮城でもお姫様を騙そうとします。
でも、すぐにバレて逃げ出します。
まあ要領がいいというのでしょうか。けっこう腹がたちます(笑)。
そして逃げ出したあと、大阪にとばされるのですが、ここはビックリしました。
浦島太郎的なビックリですね。(ネタバレしないため、具体的にはお話しません)
この絵本は色鉛筆で描かれています。そのため、スズキコージさんの絵にしては、圧迫感は少し薄まっています。
ただ描かれている人物や海の生き物は、相変わらずのインパクトありですね。
はちべえの顔が苦手
気になるのは、主人公のたこやはちべえの顔ですね。気になるというか嫌いな顔です。
八の字眉で、鷲鼻、あごもちょっと尖っていて。
その顔がなぜ嫌いなんだろうと少し考えたら、昔知り合った人物に似ていたからです。
私、以前雑貨屋さんをやっていたのですが、その関連で、木工小物を作る小さな工場の社長さんと知り合いました。
その人はお酒のむの饒舌になる以外、普通の気のいいおじさんだと思っていたのですが、ある日、工場からお金を持って逃げて、そのままいなくなりました。
残ったスタッフの人によれば、借金も勝手に工場名義で作っていたとのこと。
一時期は毎日のように会っていましたんで、ショックは大きかったです。
というわけで個人的にこの絵本はお勧めしません。
顔が嫌だからです(たこやはちべえからしたらいい迷惑だ)。
そう言われて逆に気になってしまう人がいるかもしれませんね。
ただ海の中にいるお魚たちはすごく可愛いです。
※スズキコージさんの本は、廃版になっていたり中古で高額販売されている場合がありますので、ご注意ください。
さねとう あきら (著) スズキ コージ (絵)
出版社:教育画劇
発売日: 2003/5/1
本のサイズ:18.8×26.5mm(タテ×ヨコ)
ページ数:28ページ
価格:1,200円+税(購入時の価格です)
主人公:たこやはちべえ
登場人物:船の乗客、竜宮城のお姫様、浦島太郎(裏表紙に登場)
登場動物:カメ、タコ、サカナ、エビ、フグ、イカ、サメ