浜辺でカラオケする鯛。その後もいろんな生き物がカラオケをするのですが、海に出てから
登場してくる海の生きものたちは可愛いです。
スズキコージさんの『うみのカラオケ』のストーリー
魚の鯛が海辺でカラオケを歌っています。ポータブルタイプのカラオケの機械を使って。その歌声に、犬のごろはちがやってきて、こんどはごろはちが歌を歌う(吠えるだけ)。ごろはちの飼い主のまてこさんが、マイクを取ろうとすると、こんどはタコのはったんが音頭を歌い出します。カラオケ大会と言っていいのかわかりませんが、みんな楽しそうです。
いきなり鯛がカラオケを始めます
ページをめくっていきなり、鯛が海辺でカラオケを歌っています。
びっくり。
何が始まるの???って感じ。
しかもこの鯛は、砂浜に立ち上がって、カラオケの機械をつかって、カラオケを始めるのです。
いきなりです。
だれが、このカラオケの機械を用意したのか、謎です。
その後、人間も含め、カラオケを中心にワイワイ過ごすのが、なんだかよくわからない状況ですが、面白いです。
ストーリー的には、すごくびっくりするところはありませんが、スズキコージさんらしい、インパクトある力強い絵に引き込まれます。
よく考えると不条理な世界(深く考えすぎ?)
やはり冒頭の鯛がカラオケしてるところが気になります。
しかも歌っているのが「大漁節」。
大漁って自分、獲られる側じゃねえ?
ちょっと心配になります。
また最後の方に船乗りの舟木さんが出てきて、みんな(鯛、犬、タコ、まてこさん)が船に乗るのですが、そこで、船の周囲にいる魚たちが、舟木さんが歌を歌うのを期待しているシーンがあります。
おい魚たちよ、自分ら、舟木さんに獲られる側じゃね?
これまた心配になります。
まあ、この不条理さがスズキコージさんの良いところですね。
ツッコミがいがあります(笑)。
そうだ、裏表紙をぜひじっくりご覧ください。何かがいます。
注意:海の波にさらわれるシーンがあります。みんな無事ですが、気になる方は購入をお控えした方がいいかもです。
※スズキコージさんの本は、廃版になっていたり中古で高額販売されている場合がありますので、ご注意ください。
スズキコージ 作
出版社:クレヨンハウス
発売日: 1996/6/1
本のサイズ:21.6 x 33.0 (タテ x ヨコ)
ページ数:24ページ
価格:1,165円+税(購入時の値段です)
主人公:鯛
登場人物:まてこさん、舟木さん
登場動物:鯛、ごろはち(犬)、はっつあん(タコ)、魚